伊豆市のノスタルジックロマン修善寺推進委員会(野田治久会長)は10日、修善寺総合会館で「第1回桂座音楽賞」の選考会を開いた。書類・音源審査を通過した7組が「修善寺芸能処(どころ)桂座」出演を目指して、演奏審査に挑んだ。選考の結果、グランプリは該当者なしで、準グランプリに薩摩琵琶(さつまびわ)と二十五弦箏(そう=琴)のユニットの荒井靖水さん・荒井美帆さん(横浜市)、ピアノ弾き語りの森田みきさん(旧修善寺町出身、川崎市)の2組が輝いた。
「桂座音楽賞」は芸術的才能の発掘などを目的に桂座6年目となる今年、新企画として創設した。出場者を公募したところ県内外から9組10曲の応募があり、書類と音源審査を経て7組が本選に進出した。
本選は打楽器奏者・作曲家・演出家で今夏の桂座プロ公演にも出場する和田啓さんと、声楽家の松元たい子さん、実行委員会関係者ら5人が審査にあたった。7組は邦楽、ピアノ弾き語り、ブルース、ボサノバなどのジャンルもさまざまで、それぞれ個性あふれる演奏を披露。それだけに審査も“難航”し「今後、音楽賞を育てていくためにも、あえてグランプリは該当者なしとした」という。このため、準グランプリの2組が桂座に出演することになった。
審査委員長の和田さんは講評で「桂座の可能性を提示してもらったように思える。受賞者以外にも何らかの形で桂座にかかわってもらえれば」と話した。準グランプリの2組には野田会長から修善寺紙を台紙にした賞状と副賞が手渡された。また出場者全員に桂座オリジナルTシャツが贈られた。
準グランプリ受賞者のうち、森田みきさんはSBSラジオで16日放送の「ラジオEAST YOUゆ〜サタデー」のゲストとして午前11時20分前後に出演し、桂座公演をPRする予定。
今夏の桂座は8月4日に修善寺温泉のギャラリーしゅぜんじ回廊で開幕。7日までプロ公演で、9−15日はアマチュア公演を催す。準グランプリ受賞の2組はプロ公演最終日の7日にステージに立つ。
|