伊豆市のノスタルジックロマン修善寺推進委員会(野田治久会長)は九日、修善寺総合会館で「第二回桂座音楽賞」の本選会を開いた。書類・音源審査を通過した七組が「修善寺芸能処 桂座」出演を目指して、演奏審査に挑んだ。選考の結果、グランプリにはバイオリンミュージックの「style−3!」が輝いた。
「桂座音楽賞」は芸能的才能の発掘などを目的に前年度、創設したもの。第一回はグランプリ該当がなかったため、今回の「style−3!」が初代グランプリ受賞者となる。
今年の出場者の公募には県内外から七組の応募があり、書類と音源審査を経ていずれも本選に進出した。打楽器奏者・作曲家・演出家で今夏の桂座にも出演する和田啓さんと、声楽家の松本たい子さん、野田会長ら実行委員会関係者の計六人が審査にあたった。七組は古楽器、ブルース、ピアノはギターの弾き語りなどジャンルやスタイルもさまざま。それぞれの持ち味を発揮して演奏を繰り広げた。前回に続いての本選出場者も二組あった。
「style−3!」はバイオリンの高嶋英輔さん(29)=神奈川県相模原市=、ウッドベースの長澤伴彦さん(28)=横浜市=、ピアノの今井香織さん(21)=厚木市=の三人のユニットで、オリジナル曲の「星火」を演奏した。同音楽賞には知人に勧められて応募したという。高嶋さんらは「桂座のちらしを見て、しっとりとした曲が合うと思い『星火』を選んだ。長く演奏している曲なので、伝わってよかった。」とグランプリ受賞を喜ぶとともに「桂座」のステージでも気持ちよく演奏したい」と語った。
審査委員長の和田さんは「可能性を感じた。桂座と一緒に大きく育ってほしい」、野田会長は「受賞を機に修善寺にさまざまな形でかかわってほしい」と話した。
今夏の桂座は八月四日に修善寺温泉のギャラリーしゅぜんじ回廊で開幕。六日までプロ公演で、今回グランプリを受賞した「style−3!」は十三日にステージに立つ。桂座の問い合わせは同推進委員会〈電話0558(72)3030〉へ。
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